急に昔のことを思い出して、未だに釈然としないので発散がてらここに書き散らします。
記憶が曖昧ですがメンツ的におそらく高校時代のことだったと思います。
体育の授業で男女に分かれて、男子は確か柔道、女子はダンスをやることになりました。
私は体育自体が嫌いでしたが、中でも特に団体競技系が大嫌い(チームの足を引っ張るから)だったのでその期間はとても憂鬱だったのを覚えています。
しかも今回はダンスの振付も曲も全部自分たちで用意して数日後に1グループずつみんなの前でお披露目するという地獄のような授業だったので余計キツかった。
授業初日、まずはグループ決め。
5~6人くらいでチームを組むことになり、私+当時それなりに仲が良かった2人+全く会話したことのない3人でチームになりました。
全く会話したことのない3人(長いので以下「陽キャ」)はいわゆるカースト上位に属する人たちで体動かすの大好き、私と残り2人(以下「友人AB」)は運動得意じゃない組です。
陽キャの中にダンスに少し覚えがある人がいたので、振り付けはそっちに任せて我々陰キャ共は曲を作ることになりました。
使用する曲には洋楽かインスト(歌が無い演奏のみの曲)という条件があり、友人AはPCを持っていなかったので私と友人Bでそれぞれ曲を作ってどっちがいいか投票で決めてもらうことにしました。
当時の私はまだ責任感が強い方だったので「授業だしみんなでやるからにはちゃんと頑張らないと!」とダンスがダメな分せめて曲だけでも貢献しようと思っていました。
「でも普段洋楽なんて聞かないしなぁ…」と陰キャ3人放課後の教室で悩んでいたら、陽キャ3人組がやってきて、その中の1人が私を見ながらこう言い放ちました。
「(私の名前)ちゃん、一応言っておくけどアニソンとかゲームみたいなオタクっぽい曲だけは絶対にやめてね!w」
…は?
私がオタクなのは否定しないけど。
でも一緒にいた2人もそこそこ、歴で言えば私以上にオタクだったのに、なんでわざわざ名指しで言ってきた?
ていうか同じクラスになってから1度も会話したことなかったのに急に話しかけてきたと思ったら第一声がそれって…。
頭の中では色々と言いたいことが浮かんできましたが、グッとこらえて「分かってるよ」と半笑いで返すのが精一杯でした。
この出来事で私はすっかりやる気をなくしてしまい、曲作りは友人Bに託すことにして自分の分は洋楽のランキングで上位にあったものを適当につなぎ合わせて提出しました。
そして数日後、使用する楽曲の投票を行いました。
誰が作ったかは匿名にして、好きな方に投票してもらう形式でした。
私と友人ABはどっちがどの曲か知ってるので除外して陽キャ3人で投票してもらった結果、友人Bの曲に決まりました。
自分でもかなり雑に作ったのは分かっていたので妥当な結果だなと思います。
私も友人Bも投票の時に初めてお互いの曲を聞きましたが、私が洋楽で作ったのに対し友人Bの方はなんとゲーム音楽で作っていました。
『Cytus』というスマホの音ゲーの収録曲でしたが、カッコいい系の曲がメインだったので普段音ゲーをやらない人ならゲームの曲だとは分からないでしょうね。
ここでふと、数日前に陽キャに言われた言葉を思い出しました。
「アニソンとかゲームみたいなオタクっぽい曲だけは絶対にやめてね」と。
でも実際は洋楽ではなくゲーム音楽の方が選ばれたわけです。
結局こいつらは、自分たちが気に入ればその曲がアニメだろうとゲームだろうと何でもよかったんでしょう。
「THE・オタクって感じの音楽が好きそう」という勝手なイメージだけで、大して知りもしない相手を名指しで忠告したんだと思います。
これまでほぼ会話がゼロだったことを考えると、おそらく私の外見だけで判断したのでしょう。
友人2人よりも社交性無いし、雰囲気も明るいとは言えないですからね。
細かい理由なんかはどうでもよくて、私は自分なりに精一杯やろうとしてたのに勝手なイメージで馬鹿にされた、見下されたと感じたのがとてもショックでした。
その後はもうダンスのやる気なんてゼロでした。
曲が決まった後はひたすらダンスの振り付け練習でしたが、とにかく「こいつらに協力するの嫌だな」という感情が強くてあまり真面目に取り組みませんでした。
いや、仮に真面目にやってても変わらなかったと思うけど…気持ちの問題です。
どうせ自分が適当にやっても陽キャ共の評価に大した影響が出ないことは分かってたので(好みの生徒を依怙贔屓する先生だった)、文句を言われない程度に手抜きして本番も終了。
正直今までの体育の中で一番嫌な思いをした授業だったと思う。
こうして大人になってから改めて振り返ってみると、私もまだまだ子供だったなと感じます。
未だにあの時の陽キャたちの発言には納得いってないけど、だからって授業で手を抜いたのは友人ABのことを考えるとあまり良くはなかったかなと。
もしあそこで言い返したりしていたら雰囲気が悪くなって余計なトラブルが増えたりしていたかもしれないので、そこは我ながら偉かったと思います。
この経験を通して学んだことは1つ。
ダンスの授業なんてやる意味ない。
おわり!
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